は、は、走れない・・・
帰着ポイントが風下側の最後の手段
センターボード上げて流されましょう
センターボードほとんど上げて(抜かないで下さい)シバーしていると横流れの力が働き、風下に流されます
波が高くなってくる前でしたら、風下に流されるのは比較的容易です
でも、横波を喰らいます
ブームが遠ざかっていればいるほど横波に見舞われ、大きなローリングとなります
ブームの角度を調整し、ローリングにはメインシートの出し入れと体の動きでフラットキープ
ブーム角度は60度くらいがいいでしょう
波が大きくなってくるとローリングコントロールは難しいかもしれません
試してみたことはないので、断定はできませんが、限界はあるでしょうね
最大13m/sくらいまでは可能です
リーチングで走るにしろ、センターボード上げて流されるにしろ、どの場合でもそのままタッキングすることなしに帰着ポイントに到達することはほとんどありません
しなきゃ帰れぬタッキング
失敗は許されるかどうか…ギリギリです
センターボードを下げてメインシートを引き込みましょう
デッドゾーンを越えるスピードが必要です
ハイクアウトは絶対条件、そのまま3秒以上は走りましょう
スピード出ました!はい、タック!
メインシートが引ききれない風域では、大きく緩めたままタッキングをせざるを得ません
ティラー切りながらでも、ブームが動き出してからでもいいので、メインシート引き込めるだけ引き込んでください
タッキング途中で止まらないようにするのが目的の引き込みです
しかし、それ以上に、トラベラーがスターンにある艇はスターンガンネル角にメインシートが引っ掛かる可能性が高く、この風域でメインシートをガンネルに引っ掛けると、ほぼ間違いなく沈するからです
通常の風域の場合でもブームエンドブロックとトラベラーブロックとの距離が1m以上あると大概引っ掛かります
この距離を80センチくらいまでに引き込んでからタッキングすれば引っ掛かりませんが、強風域ではタッキング前にそこまで引き込めません
タッキングを開始してから、ティラーを切ったままメインシートを締めていかなくてはなりません
そしてブームが反対側に返ったと同時にメインシートを緩めましょう
この緩めるのが遅れると沈です
シバーしていますがタッキング成功です
またセンターボード上げてセイリングまたはシバーで流されていきましょう
強風域でのタッキング、よくあるのが風位で止まっちゃうことです
ブームが真ん中で大暴れ
ティラーを突いたままにしておくとバックして元に戻ってしまいます
このときメインを緩めないとオーバーヒールで沈します
止まったのに気付いたら、すぐにバックしますので、ティラーを反対側に切りましょう
ティラー角度は一番効果が上がる45度(お忘れなく)
バックしながら艇は回って行き、タッキング前とは反対のタックになっています
これを波舵と言います
バウが下に回るにつれ、メインシートを緩めていくのをお忘れなく
この時、ティラーをどちらに切ればいいのか迷ったら、ブームを出したい側に切ればいい、と覚えておいて下さい
さぁ、帰着ポイントはもう少し
ここが一番油断ポイント
荒れた海からの華麗な着艇
成功イメージを描きながら最後まで集中
ラストの波に気をつけましょう
まだヨットに慣れていない方でも最大10m/sで同じ方法
帰れれば自信が湧き出てきます。
ほどほどの強風の時、ぜひお試しください
ビー・ウインズ・セイリングクラブ
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