大舟に乗ったつもりで・・・
安心この上なしの状態の比喩によく用いられることばです
ヨットも大きくなればなるほど、自らの大きさと重量で安定を保てる風域は広がります
船が助けてくれるということですね
しかし、フラットを保つために風を大きく逃がさざるを得ない状況になると、波風に負けないスピードが得られなくなってきて…限界です
スピードダウンしていくと、次第にヨットはデコボコの海面どおりの動きになっていき帆走不能
知っといていただきたいのは、ヨットは走っていた方が安定するということです
もちろん大きいヨットの方が限界風域は高いのですが、走らせていないと翻弄されるのはディンギーといっしょです（その9いつでも快適リーチング参照）
小さいヨットでそれを知っていると、大きいヨットでどうすれば安定を保てるか、その答えはすぐにわかります
大きいヨットで沈をすると大ごとですが、小さいヨット（ディンギー）はリカバリーも楽なのでたかが沈
ヨットは大きくても小さくても、セイリング感覚は大まか同じ
沈した状態からむっくり起き上がってくるヨットの立ち居振る舞いは、ディンギーでのそれと同じ
クルーザーを目指すみなさん、ディンギーやっときましょう、役立ちますよぉ
次は小舟のお話
ディンギーには適正体重があります
スピード性能に直結しますので、レースでは船の大きさに合わせた適正体重の選手が有利です
適正体重よりも軽いと微風では早く走りますが、吹いてきたら、さぁ、大変
後風はいいのですが、ヒールが大きくなるクローズホールドは起こしきれない！
風を逃がして走らざるを得ず、あきらかに自分より劣る腕前の重量級選手に追い抜かれていきます
セールを小さくすることも大事ですが、ヨットの大きさも小さくできれば理想的
ヨットが小さく軽量だと、少しの重量で思いどおりにフラットキープ
また、沈のリカバリーなどは片手でヒョイ（オープンスキフ…適正体重45kg）
でかいヨットほど沈処理大変、また、でかくなるほど、沈、怖いですよ
レーザー…当クラブ・スクールの主力艇ですが適正体重は75kg
日本人の平均体重（16歳以上）は、男性64kg、女性53kgです
日本人にはでかすぎるレーザーを主力艇にしているのは、コーチ同乗の二人乗りをするためです
しかし、ちょっと吹くとコントロールがしにくいこのレーザーが抜群人気
レーザー乗りたぁい！ 嫋やかな女性まで…
沈して横倒しのレーザー…ガンネル（デッキとハルの接合部分）の上に登れず海にボッチャン
この後が大変
海に浮かんでる状態からセンターボードの上に乗るのは懸垂5回が最低条件
乗れないと体重かけても起こせない
マスト側から這い登ることもできますが、慣れないと、あ～完沈
もっと艇体が小さければ簡単に起こせます
体力が尽きないうちに何とか起こせないとレスキュー対象
ガンネルまたいでセンターボードに乗れないとえらく体力消耗します
さっさとあきらめてガンネル跨いじゃえばいいんですけど、なれないとなかなかそうも…
しかし、何ででしょう、辛い目にあった人ほどレーザー好きになるンです
限界試した爽快感かもしれません
適正体重とヨットの大きさ、めっちゃ大事なんです
どうぞご自分に合わせてください
風、強いですよ、どのヨットにします？
やっぱりレーザー!!
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ビー･ウインズ･セイリングクラブ
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