帆走不能防止チェックポイントパート②です
今回は艇体やスパー以外の箇所、細かいところも含みますので見落としがちです
また、艇体やスパーのブレイクはめったにありませんが、以下に掲げる箇所のブレイクははめずらしくありません。
ちょっと注意すればすぐに気づきますので、どうぞチェックを怠りなくなさってください。
【セール】
◎破けたところ見つけたら小さいうちにすぐ補修
バテンポケットのエンドの部分から破けてきます
そこが何回も破けるようならもう限界。そのセールは伸びきっています。
上げたセールに風を受けて、日蔭側からよく見てください
光の洩れ方で劣化している部分がわかります
【ティラー】
◎ティラー固定ピン(リティニングピン)はラダーヘッドの上の穴にしっかり入っていますか?
抜けているとティラーがラダーヘッドからすっぽ抜けます(ビックリ!)
完沈すると抜けてしまっていることがよくあります
◎ティラーの根元、ラダーヘッド手前の部分にガタ、亀裂はありませんか?
そこが折れる可能性があります(特にアルミのティラー)。修復不可能。
【ラダー】
◎ひび割れはないですよね?(あったら大変)
◎艇体側トランサムについているラダーストッパーの効きを確認しましょう
ちょうどいい角度でないと効きません
外れて水中に落ちると…沈んじゃうんです!
【センターボード】
丈夫で沈みません
しかし、流してしまうと、思い通りの帆走はできません。
流れ止めは必ず付けましょう
以上帆走不能に陥る可能性が高いチェックポイントを掲示しました。
この他にもブレイクすると、帆走ができないまでには至りませんが、非常に操作し辛くなる場合もあります。
代表例を挙げておきますのでどうぞご参考になさってください
◎ブームセンターブロックにブームエンドブロック、よくぶっ飛びます
リベットにガタが来ていないか、マメによく確認しましょう
※1.5メートルほどの4ミリロープを常に携帯しているととても役立ちます
◎トラベラーホース固定フェアリード、これもよくぶっ飛びます
ひび割れとタッピングの緩みを確認
プラスチックよりもアルミ製の方が丈夫です(高いけど)
◎フットベルト、切れかかってませんか?
◎エクステンションのジョイントはよく折れます
亀裂があったら即交換です
◎メインシートは劣化し過ぎると、真ん中の芯の部分だけ残してズルズルとむけてしまいます(これ、海の上では大変です)
ケバケバが目立つようになったら交換された方がいいでしょう。
ひとり乗りが好きな方、基本的に楽天的な方のように思えます。
マスト折れたらどうしよう、セール破けたらどうなるの? このヨット、絶対沈まないと言い切れる? 考えてみたらひとりだけ あっ、吹いてきた・・・
心配してばかりいると気ままさを楽しめません。
ひとりぼっちだと考えるか、ひとりだという自由度を楽しむのか、捉え方によるのでしょうね。
ここに挙げたチェックポイント、確認していくうちにきっとだんだん不安が霞んでいくと思います。
突拍子のないほどの事象が起こらないとは断言できませんが、その可能性は気にならないほどわずかになっていきます。
備えあれば憂いなし どうぞ気ままにお楽しみください。
最後に…沈したら絶対ヨットから離れてはイケマセン! ひとり乗りの掟です
乗り手のいないヨットは帆走不可能です。
ビー・ウインズ・セイリングクラブ
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