風が変わった、ヒールした、波が来る、もっと上ろう・・・etc
その対処はすべて自分
たとえ間違っていてもその結果を受けとめるのは自分だけ
これも気ままさのうち
でも、操作の失敗や不手際はやり直せばいいんです
失敗してもたかが沈
仕切り直し、やり直しが可能です
だけど、マストや艇体がブレイクしてしまうと帆走不能となります
こうなると気ままさを楽しんでいられません
マスト折れたぁ、ラダー壊れた、ブーム真っ二つ、ボトムに穴がぁ~、セール破けたetc
こういう大きな破損のリスクは必ず前兆があります
簡単なチェックでそのほとんどを回避できますので、どうぞチェックポイントを把握し、出艇前に艤装しながらご確認ください
海の上で帆走不能、ときたま艇体放棄に至ることもあります
出艇前の5分のチェック、気ままさを楽しむための必須項目となさってください
【ハル(艇体)】
◎キングストン締めました?
水船になると沈みはしませんが、ヒールのたびに沈します
◎ボトムに亀裂や穴はありませんよね?
◎マストホールひび割れてませんよね?
沈を起こそうとするとマストがマストホールを突き破ります
【マスト】
◎マストホールに当たる部分、すり減ってませんか?
マスト、根元から折れますよ
◎グースネック金具はしっかり固定されてますか?
◎リベットが緩んでガタが来てないか確認しましょう
どちらもブームがマストから外れて大暴れ
◎ブームバング固定金具のガタも確認です
◎トップマスト…よく折れます
心配ならコネクタースリーブを一旦外してひび割れを確認しましょう
ブームバングを締めこんだままランニングを走ったり、ジャイブしたりしてはいけません
◎マストは完沈(180度ひっくり返ること)するとマストホールから抜けてしまうことがあります
こうなると海の上での修復不可能です
マスト抜け防止コードのセッティングとカニンガムのロープを固定金具ぎりぎりの所にそれ以上緩まないよう結び目を作っておいてください
◎また、完沈するとマストが海底に届いて折れてしまうことがあります。慣れないうちは完沈防止の浮きをマストトップに付けておくようにしましょう
【ブーム】
ブームはそんなに頑丈ではありません
◎ブーム下側ブームバング固定金具のすぐ後ろ、縦に亀裂っぽいスジがあったら交換です
折れるのはここです
◎グースネックに突っ込む穴が大きくえぐれていたら、マストのグースネックからブームが外れやすくなります
グースネックプラグを交換です
マストとブーム、セールの骨組みの柱や棒状の部分をスパーと言います
このスパー部分が破損すると、まず帆走不可能です
定期的なチェックを習慣としていきましょう
チェックポイント、次項に続きます
ビー・ウインズ・セイリングクラブ
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