見るのと乗るのとでは大違い
沖合を見ると水平線と空の間に白いセールがポツン
陸から見ると気ままそのもの
でも、風がちょっと強いと乗ってる方は大忙し
それは遠くからではわかりません
おまけにヨットの上で感じるスピードは陸の3倍
たかだか20kmくらいでも60kmくらいに感じます
風が暴れ出して、フルハイクと波飛沫
ほうほうのていで浜辺に帰着するとカメラを構えた中高年の紳士が笑顔
いやぁ~優雅なモンですなぁ~!
やっとの思いで逃げ帰ったメンバーのみなさん、答えに困っています
余裕がなく、ひとつ間違えれば轟沈覚悟
そんな大わらわで走っていても、陸から見ればのんびりしたモンに見えるんでしょうね
でも、ノロいからこそ得られるゆとりと余裕
ヨットは早く感じてもせいぜい14~5ノット(26~7km/h)
でも、体感スピードはその3倍、80 km/h超!
何かの操作やコントロール、間に合わない!と思っても、ギリギリ間に合うんです
ノロいヨットが与えてくれるのほほんタイム
その操作が正解か、間違いか、判断できるゆとりの時間
だから乗るたびにいろんなことに気付いていくんです
だから操作を失敗しても、その原因がわかるんです
そ、そ、そうだったのかぁ~!(沈しながら)
乗り込んでいけばいくほど慌てず騒がず泰然自若
自分で創るセイリング
だからその時のスピード、走り、気持ちよさは格別
機走(エンジンで走ること)の方が断然早いはずなのに、風とセールを使って自分が作ったこの走り
こっちの方が早いに決まってる! つまらん質問するんじゃない!
昔の帆船乗組員の例外なく一致したご感想です
ノロいのも捨てたモンではありません
次の操作までのゆるりの間、何を考えますか?
ヒール来るか? もっと上れる? シート引く? 緩める?
相手艇は上? 下? スピードは? 角度は?
タッキング? いや、まだか?
それとも…
晴れてきたなぁ
波飛沫、避けよっと
魚の群れかぁ、イルカいないかなぁ
カモメ、ギリギリまで逃げないんだ
あっ、潮目、くらげだらけだ
ノロいヨット、自分だけのイメージをお楽しみください
早いヨット、もちろんあります
その代表はフォイリング(水中翼を使い、水面から艇体を浮き上がらせて走っていくこと)する高速ヨット
フォイリングヨットに乗るときは、直感で操作ができるくらいの慣れと下地が必要です
いきなりのフォイリング…可能性はゼロではありませんが、わからないまま沈しまくりで体力限界の可能性大です
ノロいヨットで下地作りに励んでください
直感で創るセイリング、きっとスピードの虜になっちゃいます
ビー・ウインズ・セイリングクラブ
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