ヨットって? その14 行ったら帰る!


乗ってすぐ、5分もあれば例外なく気付きます

方向変えなきゃ帰れない!

気持ちよさに身をゆだね、沖合出てから、さてどうやれば?


帰るためには180度の方向転換

絶対反対側からの風になります

風上側に向きを変えて反対側から風を受ける、これがタッキング、縮めてタックと言われています

方向転換はもうひとつ、風下側に向きを変え、反対側から風を受けること、これをジャイビング、 

通称ジャイブと言っています

この方向転換、無事に行うためには、まずタッキング


ヨットは風上に走っていくことができますが真正面の角度は走れません

どの程度まで上(のぼ)って走れるかと言うとだいたい45度くらいです

ですから、風の風軸を中心に約90度走れないエリアがあります

これをデッドゾーンと言います


風上側からの方向転換、タッキングはこのデッドゾーンを通過していく方向転換です

風下側からの方向転換、ジャイビングはデッドゾーンを通りません

だからタッキングはデッドゾーンに入るとスピードダウン、途中で止まってしまうこともあります

ジャイビングはデッドゾーンを通らないので止まってしまうことはありません


デッドゾーンで止まってしまう可能性はありますが、スピードダウンしてゆっくり回ってくれた方が慣れていない方にとっては余裕が生まれて考える時間があります

ジャイブだと反対側からの風になった途端、ブームがいきなり返ります

予測できていれば対処できますが、慣れていないと大概沈

よし、やってみようとチャレンジする気になったら挑んでください


タッキング…なるべく早く終わらせて、必要最低限の操作と動作、これ、原則です

ティラーを風下側に切って、ブームが頭の上に来たら反対側に移動してティラーを戻しましょう

言葉で書くとすごく簡単

慣れない動作ですのでシュミレーションが必要です

陸で船台に乗せたヨットの上で、シュミレーションしておくと効果抜群です


タッキングがうまくいくとみなさん、よし!これで!

自信満々に華麗に変貌

ほっとくと、はるか沖合ひとり旅

タッキング、途中で止まって困っています

デッドゾーンを越えていくだけのスピードないと止まります

止まったらどっちかにティラーを切って、ヨットが下に回るまで我慢

ヨットが下に回るとブームが遠ざかります

ブームが遠ざかったらティラーまっすぐで走り出す

スピード付いたらタッキング!


これで帰れると思ったら、帰着ポイントはまだ風上

デッドゾーンは走れない、あと3回はタッキング

道は開ける!頑張りましょう! コーチはそばで見守ります

頼れるのは自分だけのひとり乗り

できれば帰れるタッキング

自分にとって、最高のタッキング目指してください


 


ビー・ウインズ・セイリングクラブ

TEL.0467-24-9401
〒248-0013 神奈川県鎌倉市材木座 6-16-37 2F

月曜定休 祝日の場合は火曜代替休 9:00~18:00
E-mail be-winds@d4.dion.ne.jp