ブーム(boom)とはセールの下方を固定する棒状の装置です
マストにだいたい直角にセッティングされ、ついているブロックにロープを通し、セールの角度を思いどおりにコントロールできるようにする装置です
右側から風を受けているとき、ブームは左側にあります
逆に左側から風を受けているときはブームは右側にあります
だからブームが無い方は風上で、ブームがある方は風下なんです
どっちが風上でどっちが風下か、ヨットでは、至って、たいへん、ものすごく大事です
風がこれから強くなる寸前、どっちが風上かを瞬時に把握しておかないとそれに応じた動作や操作が遅れます
ヨットに慣れていない人だと落水の可能性も大
どっちが風上かぁ、え~とぉ~人差し指を天に向けてぇ~…
などと考えてる時間がないことがほとんどです
寸前まで迫ってきている風に対してどっちが風上か、ブーム見ちゃえばいいんです
今、自分は風下側、よし、ヒール(風上側が持ち上がること)したら風上デッキに移動だぁ!
ヨットでは右左(みぎひだり)と言うことばは使いません
その代わり風上、風下を意味する上(かみ)と下(しも)と言うことばを使います
方向転換をして、風上・風下が入れ替わると,もっと右、右と言っていたコーチが、
もっと左、左と逆の指示 いったい、どっち?
だからヨットはみぎひだりの代わりに上(かみ)と下(しも)なんです
小型ディンギー、とりわけ重要、上と下 以下典型的使用例
下から乗ろうとするとボッチャン、必ず沈します。
浮かべたヨット、下側で抑えると、あら? どんどんヒールして浅瀬で沈
ヨットは上側を抑えてコントロール、乗り降りは上側からが大原則
止まっている状態から走り出すときは下に行きましょう(上に回すと走り出せません)
止まるときは上に向けましょう(下に回すと止まりません)
転覆したヨットを起こすとき、マストが下にあることを確認してから起こしましょう
このときマストが上にあると必ずもう一回沈します
起こしたヨットに乗り込むときは必ず上から乗り込んで下さい
風が変わりました、(ヨットの向きを)もう少し上(または下)に向けて下さい
アンヒール(風下側が持ち上がること)してきました、もっと(体を)下に移動しましょう
あっ、ブロー(風の強いところ)、上に行けぇ~!
ヨットは上に行くように設計されてます
だから、油断すると、ヨットはすぐに上に回ってスピードダウン
風が強くなればなるほど上に回る力も強くなり、止められて操縦不能
もっと下ぉ~!
ヨットって、どっちが上でどっちが下か、最重要項目です。
目の前のでっかいブームを見て、瞬時に把握しておきましょう
ビー・ウインズ・セイリングクラブ
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