ひっぱられて走る典型、クローズホールド
最高の上り角度と風を切っていく爽快感
ヨットに慣れてくるといちばん好きな走り方
向かい風をたった1度でも風位(風に真向かいの角度)に近づき走っていくンです
シート(セールコントロールロープ)をいっぱいに絞って、ブームを艇中央近くまで引き込み
できる限り風上に
でも、向かい風で風位に向かうのですから、スピードをキープするのはむずかしい
風がわずかに振れただけで千変万化
グワッと抑え切れないほどのオーバーヒール
そうかと思えばセールフニャフニャ、あっという間のスピードダウン。
風の変化を追いかけ、追いつき、先回り
そうしないと間に合わない
いつも最高を目指してやっとどうにかクローズキープ
刺激度最高! でも100%合わせ切るのはほぼ不可能
強風ともなれば無事に走らすだけで精一杯
永遠の課題クローズホールド、チャレンジし甲斐満点です
クローズホールドはだいたい風位に対して45度くらいです
2ハイ以上で走ると、同じ角度を走るか、90度に分かれて走っていきます
分かれて走っていった場合、お互いタッキングをすると今度は90度に交差することになります
この交差のとき、どちらが前を切るかでどのくらい差があるかはっきりわかるんです
今できる最高の上り角度とマックススピードは保たれているのか
風はどっちに振れるのか
タッキング(風上に向きを変えて反対側から風を受ける方向転換)した方がいい風掴めるか
このブロー(風の強いところ)スピードアップか上り角度を稼ぐか
等々、クローズホールドは、より早く風上に到達すること目標として、腕前と推理、そしてときには体力を競うスリリングなセイリングゲームです
集中力、判断力、そして体力も総動員
結果はともかく全力投入後の心地よい疲労感
ヨットに慣れてきたらぜひクローズホールドのゲームにご参加ください
レースに興味のない方でも、安全に早く目的地に到着するため、クローズホールドを磨いておかなければなりません
目的の場所がモロ風上だと真上り(まのぼり)といって、こりゃぁ時間かかるぞぉ
強風だとひと苦労
ゲームで磨いたクローズホールド、きっと役立ちます
少しの風でもダイナミックなヒールパワーと風を切る爽快感
スピードが保たれていれば、ハンドリングは楽しくなります
3~5秒間隔でヒールパワーのアップダウン、それに合わせてティラーと体の自然な操作
波の上と下、風の強弱は風の息、次第にピッタリ合ってきます
そのテンポに合わせて生まれるリズム感
このリズム、どうも初めてじゃなさそうな、どこかなつかしい感じがします
このリズムに乗れれば、向かい風・向かい波でもプレーニング
このまま、ずっと、行けるとこまでぇ~・・・帰着時間は守りましょう
クローズホールド、楽しさ時々苦しさ、スピードと上り角度、相反する二つの課題、ゴールのないチャレンジです。
自分だけのクローズホールド…目指してください
ビー・ウインズ・セイリングクラブ
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